「Chapter08 メモがあれば、大作も書ける」を読む
英語版では「Let the Work Carry You Forward」
Chapter 08 メモがあれば、大作も書ける
楽しくないと、仕事は続かない
傷つくことを恐れず 「客観的な意見をたくさんもらう人」が成功する
ツェッテルカステンを使えば、小さな意見を頻繁にもらえる
「それを本当に理解しているか」はメモでわかる
メモの量が多くなればなるほど新しい洞察を生む
楽しくないと、仕事は続かない
ワークフローに入り込めると好循環が生じる
タスクの着手、結果、上達、というサイクルが回る
仕事の行き詰まりをしょっちゅう感じていると上記とは逆のことが起こる
ご褒美効果はもろい(フィードバックのサイクルが確立されない)
仕事そのものにやりがいがあってこそ
ミシェル・セガールのアプローチ
持続可能なワークアウトのルーチンに導く
そのために満足のいく、繰り返し可能なスポーツ体験をさせることに集中する
運動の「よい体験」なしに、ご褒美目当てで運動を続けさせようとしても続かない
傷つくことを恐れず 「客観的な意見をたくさんもらう人」が成功する
循環は重要
良い循環はモチベーション維持だけでなく、学習プロセスの中心となる
上達する経験ができるとやる気が生まれる
上達のための唯一のチャンスは、タイムリーで具体的なフィードバック
フィードバックを避けるのではなく、求めることが成長したい人のなによりの特徴だと心理学者キャロル・ドゥエック
よいわるい問わず、フィードバックを積極的に歓迎することが成功と幸せの重要な要素の一つ
逆にその障害は、固まったマインドセットを持つこと
自分が大切にしているセルフイメージを傷つけまいとして、フィードバックを恐れ、避ける人は短期的に気分は良くてもパフォーマンスは向上しない
天才と言われてきた人のほうが、賞賛をたくさん受けるので、固まったマインドセットを持ってしまって行き詰まり危険性が高い
rashita.icon「危険性が高い」など慎重な表現が多い。ここまでの記述も突っ込みどころはほとんどなく、非常に専門性が高いと感じられる。
ツェッテルカステンを使えば、小さな意見を頻繁にもらえる
一直線に書くプロセスではフィードバックの機会が少ないが、ツェッテルカステンを使うと多くのフィードバックを得ることができる
「それを本当に理解しているか」はメモでわかる
ツェッテルカステンでは自分の言葉でメモを書くが、そうするためには内容が理解できていないといけないので、もっともシンプルなテスト(フィードバックの機会)がある
rashita.icon完全に勘違いしてメモを書いたら、まったくフィードバックは得られないだろう。でもって、そういうことはよくあるように思うが。
rashita.iconこれは「ある事柄を他人に説明しようとしたときに、自分が理解できないことに気がつく」という説明深度の誤謬、ということで、もちろん有用な示唆ではある。
走り書きメモ、文献メモを永久保存版のメモに書き直し、他のメモと関連付けようとしたときに、理解できていないことを悟れる
ものを書くすべての人にとって、内容を本当に理解しているかと、自分の言葉で表現することは、基本的な能力です。
rashita.iconどういう意味の文だろうか。
「ものを書くすべての人にとって、Xは、基本的な能力」が構造
Xの部分「内容を本当に理解しているかと、自分の言葉で表現すること」は、"AとB"という併置なのか、"A~とBすること"、という単一の意味なのだろうか。どちらにしても、日本語的に微妙にひっかかる書かれ方だ。
理解不足を自覚しなければ、その能力の底上げすることはできない
rashita.icon「その能力」とは何を指しているのか。
何かを理解する能力?
それが上達すればするほど、簡単にすばやくメモをとれるようになり、
rashita.icon「それが」のそれとは何を指しているのか?
文章の要点を見分けるという重要な能力にも同じことが言える
上達すればするほど、効率的に読めるようになり、たくさん読めれば読めるほど、多くを学べるようになる。
rashita.icon上記の内容に同意するかは別にして、上達するための訓練をどう設計するかという観点から有用な示唆は多い
永久保存版のメモにも同じことが言える
自分の自身の考えを文章で表現すると、本当に考え抜いたかがわかる。
新しいメモを、これまでに書いたメモに結びつけようとした瞬間、矛盾・不整合・重複が明らかになる
rashita.iconなのになぜこの本にはそれらが含まれているのか?
著者はこの本を書くために、ツェッテルカステンを使っていないということなのか、使っていても結局「自分が気がつける分しか気がつけない」のでやはり他者からのフィードバックが欠かせない、ということなのか。
自分の訓練にもなるし、ツェッテルカステンに知識も貯まっていく
メモの量が多くなればなるほど新しい洞察を生む
ツェッテルカステンは、単なるメモのコレクションではない
メモの保存よりも、関連するものが何なのかがわかる点、アイデアが混ぜ合わされて洞察が生まれる点
メモの量が増えるほど、役立つ度合いも増える
ツェッテルカステンの中は非常に複雑に絡み合っているので、何かを探そうとすると予想外に関連のあるメモが出てくる
rashita.iconCosenseでまさに実現されていること
rashita.icon梅棹が「カードをくる」で述べていたこととも重なるだろう。
脳も連携という点で似たような働きをする
脳もつながりがあるほど、より多くを覚えられるようになる
rashita.iconだとすれば、雑学家は記憶の達人ということになってしまう。
rashita.icon「つながり」が何を意味しているのかをもう少し正確に押さえておきたい
rashita.iconこれは「文脈を持った情報」ということだろう。将棋のプロが、盤面ならばすぐに覚えられるのは、手順に意味があるときだけ、という話。
そのおかげで、学び、覚えることが容易になるだけでなく、あとで必要なときに、必要な文脈で情報を想起しやすくなる
rashita.iconこの効果と、ツェッテルカステンを使えば関連するものを探せるという効果がどう位置づけられるのかを整理して欲しい。ちまたの言い方でいえば、1st brainと2nd brainの関係性を論じて欲しい